ルー様とゼムナチュ

もちろん、咎め立てるようなことではないので、普通に空いた方に横になるルーファウス。

ゼムナチュはあまり寝相がよくなく、モスモスとうごめきつつも、気持ちよく眠ったのでした……

そう……我が家で飼い主のセフィロスが心配しているであろうことも、想像すらできずに。

ルー様とゼムナチュ

散々遊びくたびれて、夜のゴハンをもらった後、ゼムナチュは昨夜のワンラグナのように、ルー様のベッドに潜り込みました。

おうちにいるとＫＨセフィロスのベッドの横は、いつもニャンコのチビクラかワンラグナに取られてしまうのです。

今日は思う存分寝られるんだとご機嫌でした。

しかし、風呂上がりのルー様は、まだこの赤ちゃんワンコが居たことに驚いているようです。

ルー様とゼムナチュ

なんとボール遊びも上手くできました。

昨日、ワンラグナがすごく誉められていましたが、ゼムナチュも負けずに誉めてもらえました。

ゼムナチュはちょっぴり天下を取った気分になりました。

ルー様とゼムナチュ

調子に乗ったゼムナチュは、得意のゼムジャンプを見せました。

ルー様が手を打って喜んでくれています。

ゼムナチュは、今、幸せを感じました。

ルー様とゼムナチュ

ルー様とゼムナチュは昨日のワンラグナのときと同じように遊びます。

頭の巡りのゆっくりなゼムナチュは、もはやおうちに帰れなくなって困っていたことなどすっかり忘れて楽しんでいます。

お腹もふくれたし、ルー様もやさしいので、この場所はゼムナチュにとって『楽しい場所』になったのでした。

ルー様とゼムナチュ

人なつこいゼムナチュに、ルー様もうち解けたようです。

満腹になってコロコロと転がるゼムナチュは、一般的な愛玩動物の『可愛らしさ』ではありませんでしたが、愛嬌があって、それなりに面白可愛く見えました。

ルー様とゼムナチュ

あんまりしつこくくっついてくるので、ルー様はワンコトレイにドッグフードを入れてやりました。

食べるかどうかはわかりませんでしたが、他にも野良ワンコたちが来るので無駄にはならないのです。

……しかし、そんな心配は杞憂でした。

ゼムナチュは鬼のようなイキオイで食らい付きました。

赤ちゃんワンコは遠慮がありません。

ルー様とゼムナチュ

ルー様はこのおうちではてきぱきとお掃除をします。

いつもはお付きのツォンさんがいますが、この秘密の隠れ家ではひとりなのです。

ゼムナチュはゴミ捨てにいくルー様にくっついてきました。

そのとき、ようやくルー様は、以前一度一緒に遊んだことがあった、マダラワンコだと気づきました。

ルー様とゼムナチュ

ブランチ中もルーファウスの側を離れないゼムナチュ。

ゼムナチュはワンラグナに置いてけぼりにされてしまったのです。

ゼムナチュはひとりではおうちに帰れません。だから、ルー様の側を離れるのは怖いのです。

そしてお腹も空いてきてしまったのでした。