ルー様の隠れ家

いつのまにか、ゼムナチュまで遊びに来ています。

きっとどこかにワンラグナも居ると思われますが、未だ姿を現しては居ません。

そう……ワンラグナが一緒だと、ボケナチュもゼムナチュもどこまででも行ってしまいます。

ゼムナチュとボケナチュが来たせいでしょうか。

ワンコトレイはすぐに空っぽになってしまいました。

ルー様の隠れ家

ルーファウスは人間に対しては、大層面食いな人物ですが、動物の美醜はわからない人のようです。

他にもワンコやニャンコが遊びに来ているにもかかわらず、ボケナチュを抱き上げ、可愛がっています。

幸い、今日はまだボケナチュもおもらしをしていません。

ボケナチュは、他の子よりも可愛がられる状況を、「なんかいつもと違うぞ」と思いました。しかし、思っただけで、分析をする能力はありませんでした。

ルー様の隠れ家

ルーファウスは坊ちゃん育ちなので、基本的にせかしたりなどはしない人です。

ボケナチュもリラックスしていたせいでしょうか。

ひどくあっさりとボール取りのできるボケナチュ。

ルー様の隠れ家

ポーンと投げたボールを目で追うボケナチュ。

他の野良ワンコたちもいますが、知らない子たちなので、ボケナチュがダメな犬とはバレていません。

いつもより、リラックス気味のボケナチュです。

ルー様の隠れ家

ルー様は何気なく、黒い子をボール遊びに誘います。

すでに皆さんはお気づきかとは思いますが、この「愛玩動物」の枠から外れたワンコは、ＡＣセフィロスの別宅に居着いているボケナチュです。

あの頭の回転が遅く、大メシぐらいのおもらしっ子、ボケナチュなのです。

もちろん、ルー様はそんなことなど知りません。

ルー様の隠れ家

念願の別宅ですが、毎日居るわけではありません。

週のうちの半分がよいところなので、動物は飼っていません。

しかし、野良ちゃんたちのために、ワンコクッションやワンコトレイ、ワンコの洗い場まで設置済み。こういう作業もルー様にとっては気晴らしになるのかも知れません。

今洗っている、エクレアのような色合いと、赤ちゃんワンコでありながら、成犬をしのぐ重量をもつ犬は……

ルー様の隠れ家

ストライフ一家やＫＨセフィロス、獅子雲家のある住宅地の一角から、広めの通りを挟んだ裏側……

そこに、小さめですが、瀟洒なおうちがありました。
普段はひっそりとしていますが、きちんと手入れをされていることから、誰か人が住んでいるのでしょう。

実はここ、ルーファウスの秘密のおうちなのです。

ルー様はタークスの面々にかこまれ、丘の上の一等地に屋敷をかまえています。

執事もメイドもいるおうちです。タークスのツォンは、世話係＆教育係を自任しており、ルー様にとっては、多少肩が凝る毎日です。

そのせいか、彼はひとりでゆっくりとくつろげる別宅を欲しがっていました。

収穫なし

ぐったりしたまま、店を出たルー様。

タクシーを捜す気力もないままに、よろよろ歩いていると、誰かが声をかけてくれました。

そう、お世話係のツォンさんです。

物言いはキビシクとも、ルーファウスのことを心から心配しているツォンさん。

今夜ばかりは、ルー様も大人しくツォンと一緒に帰宅いたしました（笑）

役に立ちません。

まったく要領を得ないままヤズーの恐ろしさだけを抽象表現するクラウド。

役に立ちません。

おまけに、側に近寄ったことを曲解され、うんざりのルー様です。